大学を卒業して、念願の入りたかった会社に入社することができ、週末に自動車学校に通うことで、前から念願だったクルマの免許を取ることもできました。
誰でも心当たりがあると思うんだけど、免許取り立てのころってそれはもう嬉しくて嬉しくて、休みの日は買ったクルマを乗り回していたんです。
どこに行くかよりも、クルマに乗っていること自体に興奮するというか、楽しいんですよね。
高校生のときに自動二輪の免許を取ってバイクに乗っていたんだけど、やっぱりバイクとクルマは全く別の乗り物ですね。
バイクは手足をフルに使わなきゃ走ったり止まったりできないけど、クルマはめちゃくちゃラク。
右足だけで走ったり止まったりできるし、ハンドルも片手を添えているくらいで走れますからね。夏は直射日光を浴びなくていいし、雨の日でも濡れなくて済みます。
そんなこんなで、休みの日はドライブ三昧だったわけですが、ある日のこと事件は起きました。その日はあいにくの雨で、朝から激しい雨が降っていました。
仕事も休みだったので、家でゆっくりしてようと思っていた矢先に彼女から電話がありました。うちに遊びに来たいから、駅まで迎えに来てくれとのこと。
面倒くさいと思いながらも、クルマを出して駅に向うことにしたのです。駅までの道中に、下り坂から上り坂になっているところがあるんですが、結構なスピードで坂を下っていました。
出典元:ac-illust.com
坂道を下ると次は上り坂になるわけですが、ここで事件が待っていたのです。
何と!坂を上り切ったところに、渋滞で止まっているクルマがいたんです。「あ、ぶつかる!」と思って慌てて急ブレーキをかけたのですが…
追突を避けるために瞬間的にハンドルを左に切ってしまったんですよね。ハンドルを切った方向には、駐車していた無人のクルマがあって、右後方に衝突してしまったのです。
事故を起こした人ならわかると思うけど、ほんとに一瞬の出来事でしたね。あっと思った瞬間にはもうぶつかっていた感じですからね。
怪我は無かったですが、クルマは左の前のフェンダーが凹んでしまい、フロントバンパーもダメージを負ってしまいました。それでも、人身事故にならなかったのが何よりの救いです。
警察を呼んで事故証明書をもらって、保険屋さん呼んで、いろいろ後処理が大変でした。
事故った自分のクルマは、おそらく修理することもできたんだろうけど、なんか縁起も悪いし、もう売っちゃおうと思っています。そもそも事故車って売ることできるのかな?・・・